医療・介護分野における制度改革の進捗(2017年度下期)

2018年04月24日

(村松 容子) 医療

■要旨

団塊世代全員が75歳以上の後期高齢者となる2025年に向けて医療・介護分野における改革が進められている。

2018年は、診療報酬・介護報酬の同時改定1、第7次医療計画、第7期介護保険事業(支援)計画、第3期医療費適正化計画の策定、国保の財政基盤の都道府県への移行が同時に行われる予定だったため、制度をまたぐ改革が行いやすいことで注目された。

今回の改定等は、2013年に「社会保障制度改革国民会議」で示された医療と介護の提供体制の改革に基づく。本稿では、前稿「医療・介護分野における2018年に向けた制度改革の動向2」に続き、「社会保障制度改革国民会議3」で示された医療・介護分野における2017年度下期に決定した改定を紹介する。
 
1 診療報酬改定は2年おきに、介護報酬改定は3年おきに改定されており、6年に1回同時改定となる。
2 村松容子「医療・介護分野における2018年に向けた制度改革の動向」保険・年金フォーカス、2017年9月26日
3 社会保障制度改革国民会議は、社会保障・税一体改革を契機に創設された。


■目次

1――はじめに
2――2017年度下期から2018年度にかけての動き
  1|診療報酬改定
  2|介護報酬改定
3――今後の予定
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