[写真-2]は、"しっぽのついたクッション型セラピーロボット「qoobo(クーボ)」"である。会社側はイヌともネコとも表明しておらず、その判断はクッションを抱いた人の感性次第という。クッション部分の撫で方によって、シッポの振り方が変化し、何か"不思議な生き物感"が漂う。写真は2017年12月の国際ロボット展で撮影したものだが、海外からの来訪者も多く、「クーボ」と遭遇しては、その微妙にシッポを振る様子に「Oh my God!」の連呼と明るい笑い声の合唱が何回も起きた。お母さんと一緒の小さな女の子だけでなく、疲れた様子の中高年の社会人にも予想外に受けが良いという。ともかく見た目が、正体不明である。クッションにシッポという異質な二つの要素の結合が人目を引く。恐る恐るフカフカした触感のクッション部分を当初、ゆっくりと撫でると、シッポもゆったりと動く。さらにクッションを激しく撫でると、シッポも激しく振り回すような感じで振られ、この様子がとてもおかしい。ということは、筆者も既に癒しの効果を享受した社会人の一人になってしまったということである。極めてシンプルながら気になる癒し系ロボットの1体であると思う。