年金改革ウォッチ 2017年9月号~ポイント解説:内閣府の中期経済見通し

2017年09月05日

(中嶋 邦夫) 公的年金

■要旨

1 ―― 先月までの動き

先月の資金運用部会では、今年10月1日に施行される年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)改革に伴う政省令事項について報告があり、了承されました。また、GPIFの平成28年度業務実績評価に向けて、ヒアリングや意見交換が行われました。

2 ―― ポイント解説:内閣府の中期経済見通し

2019年に作成される公的年金財政の見通し(財政検証)にむけて、先月号では新しい将来推計人口を確認しました。今月号では、経済前提の基礎となる内閣府の中期経済見通しを確認します。

 1|概要と公的年金財政の見通しでの役割:当面約10年間の経済前提に利用
 2|最新の見通し:
  2014年1月の見通しと比べ、経済再生ケースは近い水準、足下並みケースは低めに
 3|年金財政の見通しへの影響:見通しと実績の乖離の程度や影響に要注目

保険研究部   上席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査室長 兼任

中嶋 邦夫(なかしま くにお)

研究領域:年金

研究・専門分野
公的年金財政、年金制度全般、家計貯蓄行動

経歴

【職歴】
 1995年 日本生命保険相互会社入社
 2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
 2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
(2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)

【社外委員等】
 ・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
 ・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
 ・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
 ・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
 ・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)

【加入団体等】
 ・生活経済学会、日本財政学会、ほか
 ・博士(経済学)

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