年金改革ウォッチ 2017年8月号~ポイント解説:新しい将来推計人口(2017年推計)

2017年08月01日

(中嶋 邦夫) 公的年金

■要旨

1 ―― 先月までの動き

先月は、年金改革に関係する審議会等が開催されませんでした。

2 ―― ポイント解説:新しい将来推計人口(2017年推計)

7月末に上記の専門委員会が招集され、次の年金財政の見通し(財政検証)の作成や制度改正にむけた動きが始まりました。本稿では、次の財政検証に用いられる、新しい将来推計人口を確認します。

 1|将来推計人口の概要:約100年後の総人口は、前回推計より約25%増加
 2|現役世代の見通し:
  少子化傾向がやや緩和。約100年後の現役世代は、前回推計より約3割増加
 3|引退世代の見通し:
  長寿化傾向が継続。約100年後の引退世代は、前回推計より16%増加
 4|現役世代と引退世代のバランス:
  前回推計よりは改善する見通しだが、引き続き厳しい状況

保険研究部   上席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査室長 兼任

中嶋 邦夫(なかしま くにお)

研究領域:年金

研究・専門分野
公的年金財政、年金制度全般、家計貯蓄行動

経歴

【職歴】
 1995年 日本生命保険相互会社入社
 2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
 2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
(2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)

【社外委員等】
 ・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
 ・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
 ・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
 ・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
 ・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)

【加入団体等】
 ・生活経済学会、日本財政学会、ほか
 ・博士(経済学)

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)

関連カテゴリ・レポート