12 骨の内側にあって内部から骨構造を支える骨梁(こつりょう)の部分の、単位体積あたりのミネラル量を表す。(骨の表面を形成する部分は、骨皮質(こつひしつ)と呼ばれる。)
4|月経周期が短かったり、長かったりすると、月経不順とされる
月経周期が24日以内の場合は、頻発月経と呼ばれる。黄体機能不全による黄体期の短縮や、無排卵周期症
13などが、原因となって引き起こされる。一方、月経周期が39日以上の場合は、希発月経と呼ばれる。多嚢胞性卵巣症候群
14により、卵胞期が長期化したり、卵胞の発育が中断されたりすることなどが、その原因となる。
13 子宮内膜は増殖しているものの、脳の中枢部分あるいは性腺の異常によって、卵巣内で卵胞が成熟せず、排卵に至らない。排卵に至らなかった卵胞は退縮して、月経のような出血が起こる。(「あなたも名医! プライマリケア現場での女性診療 押さえておきたい33のポイント」(日本医事新報社, jmed mook47, 2016年12月) の「第2章A5『月経周期が不順です』」などより)
14 排卵が阻害されて、卵巣内に多数の卵胞がたまり、月経異常を生じた病態。この病態を呈する人は、耐糖能異常の頻度が高い。肥満の人に多く、インスリン非依存型糖尿病、高血圧などの、メタボリックシンドロームとの関連が強いとされる。BMIが25以上の肥満の場合は、まず体重を減らすことから治療が行われる。
5|月経困難症が生じる場合もある
通常、月経の際は、子宮内膜で作られる生理活性物質
15によって、子宮筋が収縮する。子宮内膜が脱落して、出血とともに子宮頸管を通って排出される。この生理活性物質が過剰に作られると、子宮の過収縮が生じたり、子宮頸管が狭小になったりすることで、月経痛が生じると考えられている。そして、これが、月経困難症になると言われている。月経痛に伴って、動悸、めまい、頭痛、悪心(おしん)
16、嘔吐、下痢が生じる場合もある。
月経困難症には、器質的異常がある器質性のものと、器質的異常のない原発性のものがある。器質性月経困難症は、子宮内膜症、クラミジア感染などによる骨盤内炎症、性器奇形に伴うものなどがある。これらの場合、まず、原因となっている疾患の治療が行われる。その際、手術療法が行われる場合もある。
原因疾患の治療効果が見られない場合や、原発性月経困難症の場合は、主に、薬物療法
17が行われる。電気刺激、鍼灸(しんきゅう)、温熱による子宮弛緩、などの非薬物療法が用いられることもある。
国民生活基礎調査(厚生労働省)によると、2016年に、月経不順・月経痛の有訴者は、10歳代では、人口1,000人あたり10数人程度。20歳代では、50人程度。30~40歳代では、40人程度となっている。