中村 亮一()
研究領域:保険
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リスク評価の範囲がさらに拡大されるべき:
ORSAの要件によれば、会社は、定量化できないものを含め、現在または潜在的な全ての重要なリスクを評価する必要がある。調査結果は、リスク評価が必ずしも全ての潜在的なリスクを含んでいるとは限らず、多くの場合、事業モデルおよび事業の戦略的管理行動に関連していないことを示している。従って、EIOPAは、会社がリスク評価の範囲を広げ、リスク分析を深めることを推奨している。
会社による標準式への過度の依存:
会社のリスクプロファイルが標準式の下でのソルベンシー資本要件の基礎となる仮定から逸脱する重要性の評価は、さらに改善されるべきである。EIOPAは、全ての会社が、全体的なソルベンシーニーズを計算する際に、比例原則を考慮して、特定のリスクプロファイルの評価を行うことを期待している。
リバースストレステストおよびORSA評価で使用されるシナリオを含むストレステストの品質は、さらに改善される必要がある:
使用されるストレスは、会社や会社の事業がさらされる可能性のある潜在的なリスクとそのようなリスクを管理するために必要なソルベンシーを、会社が、先見的な考え方で適切に評価することを可能にすべきである。EIOPAは、会社がストレステストの質をさらに向上させることを奨励する。
4―まとめ