図表でみる中国経済(人口問題編)-「人口ボーナス」から「人口オーナス」へ、バブル崩壊の遠因になる恐れも

2017年05月30日

(三尾 幸吉郎)

■要旨

本稿は、中国経済をこれから学ぼうとお考えの方々を対象に、新聞記事やレポートでは通常前提として省略されることが多い基礎的な経済データを、図表を用いて分かり易く解説し、理解を深めていただくことを趣旨としている。今回はその第十三回目として、「中国の人口問題」を取り上げ、人口問題が経済に与える影響を解説している。具体的には、人口ピラミッドの「富士山型」から「つぼ型」への変化、「一人っ子政策」から「二人っ子政策」への変化、「人口ボーナス」から「人口オーナス」への変化、そして人口構成の変化が住宅市場に与える影響などである。中国経済に関する新聞記事やレポートを読む上で、その一助となれば幸いである。

■目次

1――「富士山型」から「つぼ型」へ変化
2――人口問題が経済成長の足かせに
  1|「一人っ子政策」から「二人っ子政策へ」
  2|「人口ボーナス」から「人口オーナス」へ
3――バブル崩壊の遠因になる恐れも
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