年金改革ウォッチ 2017年3月号~ポイント解説:確定拠出年金の資産運用の見直し

2017年03月07日

(中嶋 邦夫) 公的年金

■要旨

1 ―― 先月までの動き

先月は、社会保障審議会企業年金部会の「確定拠出年金の運用に関する専門委員会」が新たに開催されました。確定拠出年金の資産運用に関する見直しの細部について、今年の夏頃までを目処に専門的な見地から検討が行われる予定です。

2 ――― ポイント解説:確定拠出年金の資産運用の見直し

本稿では、「確定拠出年金の運用に関する専門委員会」の議論について、背景や論点を確認します。

  1|見直しの背景:
   投資教育の限界を踏まえ、指定運用方法や提供する運用商品数の上限を設定。
  2|今後の論点1:
   指定運用方法(デフォルト商品)として預貯金等(元本確保型)のみの設定を認めるか
  3|今後の論点2:
   運用商品数の上限について労使が合意した場合には超過を認めるか
  4|今後の論点3:
   個人型にも企業型と同じ規制を適用するか

保険研究部   上席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査室長 兼任

中嶋 邦夫(なかしま くにお)

研究領域:年金

研究・専門分野
公的年金財政、年金制度全般、家計貯蓄行動

経歴

【職歴】
 1995年 日本生命保険相互会社入社
 2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
 2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
(2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)

【社外委員等】
 ・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
 ・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
 ・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
 ・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
 ・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)

【加入団体等】
 ・生活経済学会、日本財政学会、ほか
 ・博士(経済学)

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