九州のインバウンド観光需要-九州における訪日外国人旅行者の特性と需要動向

2017年01月06日

(竹内 一雅)

■要旨

2016年の日本の訪日外国人旅行者数は2,400万人近くに達したと思われる。九州でも観光・宿泊・小売販売における訪日外国人の存在感は高まっている。しかし、全国と比較して国籍では韓国人が多く、クルーズ船を初めとする海港からの入国者が全体の半数を占めるなど、全国における平均的な訪日客の国籍や入国方法とは大きな相違がある。本稿では、統計を基に九州における訪日外国人のインバウンド需要の現況を整理する。

■目次

1. はじめに
2. 九州における訪日外国人旅行者の動向
  (1)増加が続く九州への外国人入国者数
  (2)国籍別にみた外国人入国者数
    -韓国人とクルーズ船による入国者比率の高さに特徴
  (3)九州における海港からの外国人入国者比率の高さと重要性
3. 九州における外国人宿泊者数
  (1)改善が続くホテル客室稼働率・客室料金
  (2)外国人の延べ宿泊者数-熊本地震の影響から回復へ
  (3)高まる外国人宿泊者比率
  (4)韓国人比率が圧倒的に高い九州の外国人宿泊者
4. 九州における宿泊施設数とホテル建設計画
  (1)宿泊施設数・客室数
  (2)ホテル建設計画・規制緩和
5. 九州における外国人旅行者の消費動向
6. さいごに-今後の九州インバウンド観光の振興のために
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