サービス・グローバル企業のアジアにおける事業展開の研究(3):シンガポール航空―常に世界で最高水準の評価を受ける有力航空会社の戦略・特徴点は何か?

2016年09月20日

(平賀 富一)

■要旨

シンガポールおよびアジア地域を代表する有力企業で、「最新鋭の翼とやさしいおもてなし」の著名なコピーで世界的に常に評価の高い航空会社であるシンガポール航空を事例として、その概要・特色・強みなどを取り上げ、経営戦略論における資源ベース論(RBV)の観点から分析し、その競争優位の源泉として、安定的な資金力、業界のイノベーションを先導する新しく高性能な飛行機材、優れた設備・整備メンテナンス・人材研修センター等、優れた人材、グローバルなネットワーク、高いモチベーションと誇りを持った役職員の効率化・生産性への高い意識、優れたチームワーク、各自の裁量による高い現場対応能力、経験・知識を組織的に蓄積し活かす仕組みと企業文化などを挙げた。

■目次

1――会社概要
  1|企業概要
  2|役員・株主構成
  3|業績(2015/16年度、同社の決算年度は各年4月-翌年3月である)
2――グループの組織構造、経営理念・ミッション、戦略
  1|グループの構造
  2|経営理念とミッション
  3|事業戦略
3――業界内での優れたポジション・評価
4――卓越した業績・サービスを生む出す要素
5――競争優位の分析(資源ベース論の観点からのアプローチ)
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