株価急落、日本株に久しぶりの割安感-年内は“クジラの逆噴射”等で需給悪化するも、数年後には2万4,000円が視野に

2015年08月21日

(井出 真吾) 株式

■要旨

世界中の株価が急落した。しかし、世界経済が根本的に変わったわけではなく、市場心理の悪化が主な要因と考えられる。日本企業の業績に大きく影響する為替レートを客観的にみれば今期も大きな円安効果が期待できるうえ、原油安によるメリットも乗るので大幅増益は間違いない。

年内は米利上げや郵政3社の上場に伴う需給悪化で年末は2万円程度が予想されるが、年明け以降は業績の緩やかな改善と株主還元強化によるROE改善で、数年後には2万4,000円が視野に入るだろう。

金融研究部   主席研究員 チーフ株式ストラテジスト

井出 真吾(いで しんご)

研究領域:医療・介護・ヘルスケア

研究・専門分野
株式市場・株式投資・マクロ経済・資産形成

経歴

【職歴】
 1993年 日本生命保険相互会社入社
 1999年 (株)ニッセイ基礎研究所へ
 2023年より現職

【加入団体等】
 ・日本ファイナンス学会理事
 ・日本証券アナリスト協会認定アナリスト

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