保険会社の健全性規制 米国の状況~2013年の米国の動向を振り返って~

2014年02月14日

(安井 義浩) 保険計理

■要旨

米国の保険会社の健全性規制について2013年の動きを概観した。リスクとソルベンシーの自己評価や、原則主義ベースの責任準備金の規定は前年までにほぼ軌道に乗り、各州の法制化や統計データ整備、パイロットテストが行われる一方、あらたに再保険に関する「シャドーインシュアランス」の問題が認識され始めており、引き続き調査検討が進む模様。また新設の連邦保険局の保険規制に関する報告書も公表され、これまで実質的にNAICが行ってきた連邦規制につき、枠組みの変更も考えられる。国際的には、IAISの世界標準化された健全性規制の検討も始まろうとする中、IAISやEUとの整合性・同等性などにつき今後も議論が進められると考えられる。



保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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