ソルベンシーIIの検討状況 - 長期保証契約影響度調査の結果公表後の各界の反応など

2013年09月24日

(安井 義浩) 保険計理

【要旨】

欧州ソルベンシーIIは、長期保証契約影響度調査の結果を受けて、EIOPAからいくつかの修正提案がなされている。各国監督者や保険会社などからは、全体の議論の進展は評価しつつ、修正提案についてもなお、ボラティリティやプロシクリカリティへの対応については不充分との指摘もなされており、こうした点が今後の検討の中心になると予想される。ソルベンシーIIに関するEU指令の最終的な議決は現在のところ2014年3月とされており、2016年以降の開始が見込まれる。

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)