ドイツの生命保険監督を巡る動向(2)-BaFinの2024年Annual ReportやGDVの公表資料からの抜粋報告(生命保険会社等の監督及び業績等の状況)-

2025年07月10日

(中村 亮一) 保険計理

■要旨

前回のレポートでは、ドイツの保険監督官庁であるBaFin(Bundesanstalt für Finanzdienstleistungsaufsicht:連邦金融監督庁)の2024年のAnnual Report(Jahresbericht)の「スポットライト(Spotlights)」の章等に記載されている項目の中から、主として生命保険の監督に関連するトピックの内容を抜粋して、それらのトピックに関する状況について報告した。

今回のレポートでは、Annual Reportの「I.スポットライト」の「2-2.リスク分類と(特別)検査」及び「II.企業の監督」の「2.保険会社及び年金基金」等、及びGDV(ドイツ保険協会)の公表資料等に基づいて、ドイツの生命保険会社等の監督及び業績等の状況について報告する。なお、以下の図表は、BaFinのAnnual ReportやGDVの公表資料からの図表に基づいて、筆者が作成している。

■目次

1―はじめに
2―保険会社のリスク分類と検査結果
  1|保険会社のリスク分類
  2|リスク分類の結果
  3|保険会社の検査
3―保険会社と年金基金の監督に対するBaFinの具体的な対応
  1|監督実務の新たな基盤
  2|個人保険種類における進展
4―保険会社と年金基金の業績状況
  1|全体の業績
  2|生命保険会社
  3|損害保険会社
  4|再保険会社
  5|医療保険会社
  6|ペンションカッセンとペンションファンド
5―生命保険業界の業績状況
  1|全体概要(生命保険会社、ペンションカッセン及びペンションファンド)
  2|生命保険
  3|新契約の商品別状況
6―まとめ
レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)