欧州における保険・年金監督のリスク対応(2020年秋)-新型コロナの中EIOPAなどの定期的なリスク評価報告書の紹介

2020年11月24日

(安井 義浩) 保険計理

■要旨

欧州の金融関係(銀行、保険・年金、証券)の3つの監督当局(総称ESA)は、ほぼ半年に一度、金融セクターのリスク評価レポートを、共同で公表している。2020年は春の公表はなく、新型コロナウィルス感染拡大後初めてのものが9月に公表された。2019年までは、厳しい経済環境下の資産・負債の変動リスク、英国のEU離脱、ICTやFinTechの発展、気候変動リスクへの対応等が主なものであったが、今回は当然のことながら、新形コロナウィルスへの対応が大部分を占めることになった。

■目次

1――はじめに
2――報告書全体の構成
  1|報告書全体の構成と概要
  2|保険・年金分野について
3――おわりに

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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