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Generaliは、その2020年第2四半期の業績発表
4において、COVID-19について、「前例のない状況で、COVID-19のパンデミックによるマクロ経済及び財務への大きな影響があり、グループの半年の結果は回復力のある業績を示し、堅実な資本ポジションを確認している。」と述べた。
また、Philippe Donnet CEOは、次のようにコメントした。
「今年上半期の業績は、グループの戦略の妥当性、そのビジネスモデルの強固さ、及びこれらの前例のない状況に直面することを可能にしたGeneraliの卓越した技術を裏付けている。グループの主要な優先事項の1つは、臨時国際基金やその他の取り組みを通じて、COVID-19の影響を受けるコミュニティをサポートすることだった。また、ビジネスと運営構造の革新とデジタル変革を加速することにより、この困難な瞬間に対応した。さらに、持続可能な成長を追求しながら、規律ある効果的な方法でGenerali 2021戦略を実行し続けた。」
グループの純利益は、金融市場のパフォーマンスに関連する投資に対する正味減損2億26百万ユーロ、BSIの売却に関する仲裁和解のための1億83百万ユーロ及びパンデミック緊急事態のための臨時国際基金への1億2千万ユーロの寄付を反映して、7億74百万ユーロ(対前年同期で▲56.7%、以下同様)だった。 COVID-19の臨時国際基金の一時的な費用を除いた調整済純利益は、10億32百万ユーロ(▲21.2%)だった。
営業外損益の▲9億41百万ユーロ(上半期は▲5億88百万ユーロ)は、投資(売却可能金融資産)に対する2億50百万ユーロの減損、グローバルなCOVID-19の発生による影響を受けた金融市場の状況の結果 、ならびにスイスにおける当社の生命保険事業ののれんに関連する93百万ユーロの減損を反映している。減少は、またグループが立ち上げた臨時国際基金の設立のための1億ユーロの営業外費用によるもので、さらに、54百万ユーロは、地域のイニシアティブへの資金提供にも割り当てられ、COVID-19パンデミック非常事態の間の救援活動を支援した。2019年に開始され、2020年に継続している債務削減戦略に牽引されて、金融債務に対する利子の貢献はプラスだった。
また、プレス資料の中では、「COVID-19の開示」の項目において、以下のように述べられている。
「COVID-19パンデミックは、グループの様々な事業セグメントに影響を与えた。
生命保険セグメントでは、ユニットリンク商品は、株式市場のボラティリティに続いて、新契約の成長の鈍化を記録した。貯蓄事業は、新契約の減少と解約の増加を記録した。顧客による保険補償の需要の高まりのおかげで、保障契約は部分的にのみ影響を受けた。
技術的な収益性に関しては、これまでのところ、影響は軽微である。
損害保険セグメントについては、3月から6月にかけて、新契約と更新が特に影響を受けた。ロックダウンの影響により、自動車、企業、中小企業の保険料が減少した。自動車の請求は3月に減少したが、自動車以外のビジネスでは、一部のライン(例えば、キャンセルされた旅行の払戻しなど)のコストが上昇した。当グループは、危機の最悪のヒットセクターの1つであるイベント中止というビジネスにさらされていない。
資産管理セグメントは、パンデミックの影響をダブルに受けた。資産ベースの手数料は、株価の低下と確定利付証券(BTP及びその他の周辺政府証券を含む)の減少に続き、さらに一部の投資家からの流出があった。
Generaliは、新しい補償とサービスで商品の範囲を拡大し、ロックダウン環境を管理するために契約条件を適応させることにより、変化する事業環境に対応した。さらに、グループはオンライン販売と顧客支援を提供するためにデジタル化のプロセスを加速した。グループは、当局と政府が顧客と代理店のネットワークの両方に要求したものを超えて、財政的支援を提供した。Generaliは、全ての国、特に自動車ライン、で顧客を保護するための対策を講じ、下期にも継続して実施する。資産管理セグメントでは、Generaliは、ローンポートフォリオの品質を継続的に監視し、保険ポートフォリオのリスクを引き受ける能力を再評価し、流動性を慎重に管理して解約リスクの増加に対処することにより、顧客と保険契約者を保護するために迅速に対応した。
これらの状況を考慮して、COVID-19のパンデミックにより、グループの業績は約▲84百万ユーロの悪影響を受けたと推定されている。 特に、前述の金融市場環境を考えると、主に投資純利益の低下が原因で、生命保険事業は合計で▲225百万ユーロの影響を受けたと推定されている。また、損害保険事業は、87百万ユーロのプラスの影響を受けたと推定されている。パンデミックに直接関連している請求数の増加と現在の収入の減少は、グループが活動する主要国でのロックダウンの結果として、年の最初の6か月に記録された請求の減少により相殺された。
最後に、COVID-19危機に対応してグループが実施した様々なイニシアティブ後のコスト削減により、業績はプラスの影響を受けたと推定されている。これらのイニシアティブには、グループの従業員の安全を確保するための新しい働き方が含まれている。これは、コスト削減につながるスマートワーキングの拡張によるものである(例:旅費、イベント費用など)。
さらに、グループの営業外の結果は、1億ユーロの臨時国際基金の設立、及びCOVID-19緊急事態に対応するために実施された追加の54百万ユーロの他の地域のイニシアティブによって影響を受けた。
グループの最終結果は、金融市場のパフォーマンスによって引き起こされた投資に対する2億26百万ユーロの減損の影響を受けた。
COVID-19の営業利益への影響については、プレゼンテーション資料に具体的に以下のように示されている。