FSOC(金融安定監督評議会)が新たなノンバンクSIFI指定ガイダンスを提案-FSOCの提案内容と関係者の反応-

2019年04月19日

(中村 亮一) 保険計理

■要旨

米国のFSOC(Financial Stability Oversight Council:金融安定監督評議会)は、3月6日にノンバンク金融会社のSIFI指定に関する解釈ガイダンスの新たな提案を公表した。提案されているガイダンスは、金融の安定性に対する潜在的なリスクを特定し対処するための活動ベースのアプローチを実施するものである。それはまた、ノンバンクの金融会社を指定するための理事会のプロセスの分析の厳密性と透明性を高めることになるとされている。

今回のレポートでは、この新たに提案されたガイダンスの概要及びこれに対する関係者の反応を紹介する。

■目次

1―はじめに
2―ノンバンクSIFI指定を巡るこれまでの動き
  1|SIFIとは
  2|これまでのSIFI指定を巡る動き
  3|SIFI指定のプロセスの見直しを巡る動き
3―今回のFSOCにより提案されたガイダンスについて
  1|今回のガイダンスのポイント
  2|今回のガイダンスの概要
  3|現在の2012年の解釈ガイダンスからの主な変更点
  4|活動ベースのアプローチについて
4―今回のFSOCによる新たな提案を受けての関係者の反応
  1|NAIC
  (National Association of Insurance Commissioners:全米保険監督官協会)の反応
  2|アナリスト等の反応
5―まとめ
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