当戦略においては、12の個別方針、そして24の施策が掲げられた。主な施策を見ていくと、駅周辺のようにアクセスの良い場所にベンチャーの活動・交流拠点が不足していることを鑑み、つくば市産業振興センターをリニューアルし、ワーキングスペースやミーティングルームを備えた拠点とする。また、研究機関が有する研究機材をベンチャーも活用出来るように、研究機材の「シェアリング」や、研究機材を活用した「ハッカソン3」を検討し、研究開発型ベンチャーが活動しやすい環境作りを進めていく。そして、米国で実施されているSBIR(Small Business Innovation Research)という競争的補助金プログラムを参考に、つくば版SBIR制度を構築する。「研究学園都市ならでは」と言える研究開発型やテクノロジー系のベンチャーの場合、事業化するまでの時間が長く、必要資金も大きくなる傾向があるため、この制度で成長資金をサポートする狙いがある。