中村 亮一()
研究領域:保険
研究・専門分野
2―EFRAGにおける検討状況
2018年9月3日
Re:IFRS第17号保険契約:構成員が提起した問題
EFRAGは、IFRS第17号の実施に関連する問題を議論するIASBの努力と、もし予期せぬ費用やその他の基準に関する問題が発生した場合に対応する意思があることを示したことに対して、感謝する。
ご承知のとおり、EFRAGはIFRS第17号の承認助言の作成過程で、大規模なケーススタディ(11の大規模な欧州保険会社が参加)と簡素化されたケーススタディ(49件、様々な規模の欧州保険会社が参加)を含む構成員による重要なアウトリーチを行った。EFRAGはまた、ユーザーとの重要なアウトリーチを行った。構成員は私たちの仕事を通じて、いくつかの懸念を提起した。EFRAGは、これらの問題が準備中のドラフト承認助言に与える影響をまだ決定していない。
EFRAG理事会は、提起された懸念事項をレビューし、アウトリーチ活動中に得られた証拠を検討した。EFRAG理事会は、私たちの見解では、IASBによるさらなる検討が必要な以下のトピックを特定した。
(a)契約獲得費用(契約更新を想定して発生する費用に対する)
(b)CSM償却(投資サービスを含む契約への影響)
(c)再保険(再保険後に収益性のある不利な基礎契約、基礎契約がまだ発行されていない再保険契約の契約境界線)
(d)移行(修正遡及アプローチによって提供される救済の程度及び公正価値アプローチを適用する際の課題)
(e)年次コホート(VFA契約を含む費用対効果のトレードオフ)
(f)貸借対照表の提示(資産ポジションのグループ及び負債ポジションのグループの分離開示及び受取債権及び/又は支払債務の非分離の費用対効果のトレードオフ)
これらのトピックに関連したアウトリーチ活動中に得られた証拠を皆様と共有することは非常に喜ばしく思う。
研究領域:保険
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