年金改革ウォッチ 2018年6月号~ポイント解説:高齢者雇用の見通しと課題

2018年06月05日

(中嶋 邦夫) 公的年金

■要旨

1 ―― 先月までの動き

資金運用部会では、GPIFの業務方法書の変更が了承されました。以前に年金部会で了承されたものの具体化でしたが、専門の委員から実務上の留意点などが寄せられました。経済前提に関する専門委員会では、同委員会が用いる当面10年間の経済見通しや労働力率の見通しについて、最新の見通しや推計方法などが確認されました。

2 ―― ポイント解説:高齢者雇用の見通しと課題

経済前提に関する専門委員会では、高齢者雇用の見通しが話題の1つになりました。本稿では、高齢者雇用の現状や過去の見通し、年金財政への影響を確認します。

 1|現状と見通し:前回見通しの進展ケースに沿う形で、高齢者の労働力率が上昇中目
 2|年金財政への影響:人数に加え、働き方も重要

保険研究部   上席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査室長 兼任

中嶋 邦夫(なかしま くにお)

研究領域:年金

研究・専門分野
公的年金財政、年金制度全般、家計貯蓄行動

経歴

【職歴】
 1995年 日本生命保険相互会社入社
 2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
 2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
(2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)

【社外委員等】
 ・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
 ・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
 ・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
 ・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
 ・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)

【加入団体等】
 ・生活経済学会、日本財政学会、ほか
 ・博士(経済学)

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