築年数が経過しても賃料が下がりにくい地域はどこか?~マンション賃料形成要因の地域別分析

2018年05月01日

(吉田 資) 不動産市場・不動産市況

■要旨

マンション賃料は、一般的に、築年数の経過に伴い下落する。それ故、賃貸マンション投資を行う際には、築年数が経過しても賃料が大幅に下がらない物件を見極めることが重要となる。そこで、本稿では、マンション賃料形成要因の地域別分析を行い、賃料が下がりにくい地域はどこなのかを考察した。

分析の結果、従来から住宅エリアとして人気が高い目黒区・世田谷区・杉並区は、築年数の経過による賃料下落が小さい傾向にあることが分かった。一方、北区・板橋区・新宿区・港区・江戸川区は、築年数の経過による賃料下落が大きい傾向にあることが分かった。

■目次

1――はじめに
2――マンション賃料形成要因の分析
  1|分析対象
  2|分析方法
  3|分析結果
  4|考察
3――おわりに

金融研究部   主任研究員

吉田 資(よしだ たすく)

研究領域:不動産

研究・専門分野
不動産市場、投資分析

経歴

【職歴】
 2007年 住信基礎研究所(現 三井住友トラスト基礎研究所)
 2018年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 一般社団法人不動産証券化協会資格教育小委員会分科会委員(2020年度~)

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