退職後の健康保険の任意継続ってなに?

2018年08月27日

(中村 亮一) 保険計理

■要旨

サラリーマン等が会社を退職した場合の健康保険の取扱はどうなるのでしょうか。

これについては、以下の3つの選択肢があります。退職時には、これらの選択肢のどれを選ぶのかをご自身で判断して、加入手続きを忘れずに行う必要があります。

(1) 国民健康保険に加入            
現在居住している市区町村の国民健康保険に加入する。なお、被扶養者がいる場合は、併せて国民健康保険に加入することが必要となります。

(2) 配偶者等のご家族の健康保険に被扶養者として加入
配偶者等のご家族が加入する健康保険に被扶養者として加入する。

(3) 現在の健康保険に引き続き加入(任意継続)
それまで加入していた健康保険に被保険者として引き続き加入する。なお、被扶養者も併せて任意継続することができます。

このように、「任意継続」というのは、退職等によって、自分が現在加入している事業所の健康保険の被保険者の加入資格を喪失したときに、一定条件のもとに個人の意思により、現在の健康保険に継続して加入できる制度、のことを言います。

■目次

1―退職後の任意継続とは?
2―任意継続の概要
  1|任意継続被保険者となるための要件 
  2|被保険者期間 
  3|任意継続被保険者の資格喪失
  4|保険料
  5|保険給付
3―任意継続を利用することのメリット・デメリットは何か?
  1|任意継続のメリット
  2|任意継続のデメリット
4―特例退職被保険者制度とは?
  1|制度の主旨
  2|制度のメリット
  3|利用者の条件
  4|保険料
  5|保険給付
  6|制度の利用状況
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