「普通保険約款」という用語-「保険規則」から「普通保険約款」へ 

2017年02月28日

(小林 雅史)

■要旨

わが国の保険監督法である保険業法においては、保険業を内閣総理大臣による免許制とし、免許申請時の添付書類として、定款、事業方法書、普通保険約款、保険料及び責任準備金の算出方法書(いわゆる基礎書類)を定めている。

約款とは、保険会社や旅行会社などの事業者側が、顧客と一律的な取引を行うためにあらかじめ作成した定型的な約定であり、普通保険約款は、保険契約についての一般的・定型的な約定ということができる。

本稿では、どうして普通保険約款という用語が用いられたのかについて紹介することとしたい。

■目次

1――はじめに
2――辞典などでの説明
  1|大漢和辞典
  2|国語大辞典
  3|普通保険約款と特約
3――保険業法などでの普通保険約款
  1|保険業法などでの普通保険約款という用語の使用(1898年~)
  2|保険規則から普通保険約款へ
4――おわりに
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