CLM諸国の政治経済の概況と保険市場動向

2016年11月15日

(平賀 富一)

■要旨

近年、今後の有望な保険市場としての期待が高まっているカンボジア・ラオス・ミャンマー(CLM)の保険市場は、現時点では、発展の初期段階にあるが、政治体制の安定化傾向と、自由化や市場開放など経済政策の実行、「アセアン経済統合」(AEC)や中国の「一帯一路」などにより、さらなる経済発展、消費者の所得水準・生活レベルの向上が加速化する可能性がある。長期的な保険市場の発展を予期して欧米日やアジア諸国の外資保険企業の進出も増加しつつある。我が国を含む外資保険企業が、ノウハウ・知識・経験や人材育成等の分野で貢献することが、市場の健全な成長と発展をサポートすると同時に、政府・業界との関係の構築・強化、企業とブランドの認知度・信頼度の向上につながり、拡大する市場の中で重要なポジションを占め、長期的に利益を獲得する上で大切であり、タイムリーな市場への参入と長期的視点に立った先行投資が重要であると思われる。

■目次

はじめに
1――アジア地域とCLM諸国の政治経済の概況
  (1)政治体制・状況
  (2)経済動向
2――CLM諸国の保険市場動向
  (1)カンボジア
  (2)ラオス
  (3)ミヤンマー
3――CLM諸国の保険市場の今後の展望等
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