日本が出展した東京2020ジャパン・ハウスはバッハ地区に数年前に開館したリオ市の大規模な複合文化施設「Cidade das Artes」に設けられた。東京2020大会の概要を紹介するエリア、日本食のPRや8Kの映像体験、観光情報などを紹介する日本政府エリア、東京以外の全国46都道府県を紹介する自治体エリアなど、7つのエリアで構成。中でも「茶道」「浴衣」「書道」「ヨーヨー」の4つの日本文化を体験できるエリアは人気で、どれも長蛇の列ができ、ブラジルにおける日本文化への関心の高さがうかがえた。
海外のホスピタリティ・ハウスでは、アフリカの54ヶ国が共同で出展したカーサ・アフリカ、4,100㎡というスペースに様々なアトラクションを用意したスイス・ハウスなども訪問したが、印象に残ったのは英国のブリティッシュ・ハウスである。招待客のみを対象に毎日様々な文化イベントが実施されていた。ロンドン市の招待で訪れた「MADE IN LONDON!」では、ロイヤル・オペラやロイヤル・バレエの団員による短いパフォーマンスの後、ロンドン発の文化が映像で次々に紹介される。最近亡くなったデビッド・ボウイの映像や音楽など、ロンドンがこれまでいかに世界のアートシーンをリードしてきたかを再認識させられる。