図表1が10年、図表2が20年、図表3が30年の結果を示している。試算の方法は前回と大きく変わらないが、毎月の積立額を10,000円とし1969年末にスタートした指数(MSCI Japan 課税前配当再投資ベース)に沿って運用がなされたものと仮定している。図表1~3のそれぞれに引いた線(120万円、240万円、360万円)は損益の分岐点になる。10年の例で見ると積立額120万円に対して、大きく分けて3回ほど含み損を抱える期間(運用の終了時期が1995年1月~1999年5月、2000年11月~2005年6月、2008年9月~2013年1月)があり、計算対象の約35%の時期で含み損を抱えている。20年の場合もほぼ同様の結果で、計算対象の約31%で含み損を抱えている。さすがに30年になると安定感が増してくるが、それでも計算対象の約18%で含み損を抱えている。どうしてこのような結果になるのであろうか。