1|ホテル投資件数の増加とホテルストックの横ばい
最近の訪日外国人旅行者数の急増とホテル稼働率の上昇などから、国内ホテルへの投資が活発となっている。ジョーンズラングラサール(JLL)によると、2014年の国内ホテルの売買取引数はリーマンショック前のピークを超えて過去最高の101ホテルに達した19(図表-29)。一方、Real Capital Analytics(RCA)によると2014年のホテルの国内総取引額は30億ドルで、前年比▲10.6%の減少であった(図表-30)。市場に出てくる大規模な投資適格物件の少なさや、円安の影響などが取引数に比べ金額(ドルベース)での伸びが低かった理由のひとつと思われる。なお、海外資金の比率も25%とリーマンショック前の過半数に比べると低いままだった。