年金基金版?ソルベンシーII-欧州EIOPAがストレステストと定量調査を実施中

2015年09月29日

(安井 義浩) 保険計理

■要旨

欧州では、保険会社に対してだけでなく、「ソルベンシーIIの年金基金版」ともいうべき健全性規制につき、EIOPAを中心に検討が進められている。数年前にも年金基金に対して定量的影響度調査が行なわれたが、ソルベンシーII自体の検討の遅れもあり、動きは緩慢であった。その後市中協議を経て、今回2015年5月から、あらたにストレステストと定量調査が並行して行なわれている最中である。2016年3月には、EIOPAからEU委員会に対し、規制内容が提言される予定。

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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