第3の企業年金をどう考えるか(その2)~オランダ、DBからDAへ~

2015年09月09日

(前田 俊之)

■要旨

これまでのレポートでも紹介してきたように、オランダでは公的年金と職域年金が非常に発達しており、この二つだけで現役時代に近い年金を受け取ることができると言われてきました。公的年金が最低保証に近い性格を有しているのに対して、職域年金は現役時代並みの生活水準を維持するために重要な役割を担っています。しかし、2000年代に入ってから企業会計ルールの変更やリーマンショック等の影響から、オランダの職域年金にも大幅な見直しが必要になりました。その影響は現在まで続いています。第二回目の今回は、オランダの職域年金がどのように変化してきたのかを整理してみます。

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