松岡 博司()
研究領域:
研究・専門分野
■要旨
米国では、ベビーブーマー世代(1946年~1964年生まれ)の退職が本格化するにつれ、退職後の生活資金の枯渇問題への懸念が高まり、その解決策の1つとして、生保会社が提供する終身個人年金が脚光を浴びるようになった。
「終身年金パズル」という言葉があるように、従来は、人々は終身個人年金の有用性を理解してはいるが、実際に購入することは極めて少なかった。
しかし、近年、即時開始型終身定額年金および長寿年金という、契約当初から終身年金の提供を目的とする個人年金の販売が好調となっている。
特に直近は、相互会社を中核会社とする生保グループによる終身個人年金への取り組みが積極化している。