まちづくりレポート|「地方創生」にも示唆を与える四日市方式-四日市市都市計画マスタープランの策定プロセス

2015年03月16日

(塩澤 誠一郎) 土地・住宅

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■要旨

都市計画マスタープラン(市町村の都市計画に関する基本的な方針)は、制度創設時から、策定に住民参加が義務付けられていたことから、各地で様々な住民参加手法が試行されてきた。その中でも、四日市方式は非常に特徴的である。

四日市市都市計画マスタープランの地域別構想では、まず地区住民による住民計画を策定し、それを基に市が行政計画を策定するという、住民計画ありきの策定方式を採っている。

筆者はこの方式が、都市計画マスタープランに期待される効果を最大限発揮するものではないかと考えている。それは、現在叫ばれている「地方創生」においても重要な示唆を与えるのではないか。

そうした視点を中心に、四日市市の取り組みとその成果を紹介し、四日市方式の意義を考察する。

社会研究部   都市政策調査室長・ジェロントロジー推進室兼任

塩澤 誠一郎(しおざわ せいいちろう)

研究領域:不動産

研究・専門分野
都市・地域計画、土地・住宅政策、文化施設開発

経歴

【職歴】
 1994年 (株)住宅・都市問題研究所入社
 2004年 ニッセイ基礎研究所
 2020年より現職
 ・技術士(建設部門、都市及び地方計画)

【加入団体等】
 ・我孫子市都市計画審議会委員
 ・日本建築学会
 ・日本都市計画学会

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