保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任
村松 容子(むらまつ ようこ)
研究領域:
研究・専門分野
健康・医療、生保市場調査
■要約
7月31日に厚生労働省から「2013年簡易生命表」が公表され、平均寿命が男女とも過去最高を更新したことがわかった。しかし、最近では、生きている長さそのものよりも、いつまで健康で生きていられるのか?という視点から、「健康寿命」への関心が高まっている。
そこで、「2013年簡易生命表」と7月上旬に同じく厚生労働省から公表された「2013年国民生活基礎調査」の結果から2013年時点における健康寿命を試算してみたところ、2010年からの3年間で男性が+0.77年、女性が+0.59年1延びていた。この延びは、男女とも平均寿命の延びを上回っているが、健康寿命は平均寿命と比べると、男性で約9年余、女性で約12年余短く、依然として不健康な期間は長い。
本稿では、2013年の平均寿命と健康寿命の概要を示したあと、今後の健康寿命のさらなる延伸に向けた課題を整理したい。
保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任
研究領域:
研究・専門分野
健康・医療、生保市場調査
【職歴】
2003年 ニッセイ基礎研究所入社