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金融市場の動き(12月)~出遅れ感が日本株をサポート、日経平均株価1万円を回復
2010年12月03日
(矢嶋 康次)
(上野 剛志)
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(日経平均1万円、円高一服、長期金利は1.1%台に) 1ヶ月前とは市場の様子が変わってきた。円高一服などから悲観論が後退してきている。ただし、国内経済の動きはこれからしばらく輸出減、政策効果剥落などから停滞気味に。世界的な構造調整も依然強く悲観論収束とはならない。
(日銀金融政策) 0.1%という超低金利長期化のシナリオは変わらず。日銀の出口開始はFRBの利上げ後。国内景気ではアジア向け中心に輸出がどの程度鈍化してくるか、エコカー補助金などの反動減がどの程度大きく出るかがポイント。
(長期金利) 日本の長期金利は米長期金利に左右される展開が続く。これまでほぼ一本調子で金利が上昇してきただけに、押し目買いの勢いが強まる可能性がある。
(為替) 5月から11月初めまで続いた円高局面は、円の問題というよりは、ユーロ「弱い」、ドル「弱い」の中で相対的に魅力が高まった円が買われた。現在は円に取り立てて変化が無い中で、ユーロ「弱い」、ドル「微妙」になっており、円高圧力がやや和らいでいる。当面円ドルはボックス圏での動きになるだろう。なお、朝鮮問題緊迫化で日本の地政学リスクが意識される事態になれば、ドル独歩高に。
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