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金融市場の動き(7月)~リーマンショック後の2番底を織り込む展開:経済成長と財政の両立、欧州金融システム問題への発展など先行き不安に反応
2010年07月02日
(矢嶋 康次)
(上野 剛志)
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Weekly エコノミスト・レター
(景気2番底を織り込む展開)日経平均株価が年初来安値を更新するなど、リスク回避の動きが強まってきている。雰囲気が変わったのは中国・欧州経済の不安が高まっている中、米FOMCで景気認識が慎重めになったこと。その流れに6月終わりのG20で財政再建の方向性が示され、各国が緊縮財政に動けば景気を下押しする可能性も意識され、金融市場はリーマンショック後の2番底を織り込む展開に向かいつつある。
(日銀金融政策)0.1%という超低金利長期化のシナリオは変わらず。日銀の出口開始はFRBの利上げ後。6月の決定会合で「成長基盤の強化を支援するための資金供給」の具体案を発表。王道の金融政策とは一線を画しているが、いずれ菅政権から追加緩和圧力が高まると予想する。
(長期金利)米国の金融緩和が長期化するという見方が強まっていること、G20で主要国が財政健全化に取り組む姿勢が確認されたことなどが世界的に債券の安心感に繋がっており、日本の長期金利も当面は低位安定で推移すると見る。
(為替)円ドルレートは、米国の経済指標の弱含み、長期金利低下で円高の流れになっている。引き続き日本の要因にはなかなか反応しづらく、米国経済に対する見方に左右される展開になるだろう。
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