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3月調査短観~大企業・製造業の景況感は4期連続の改善、設備投資にも下げ止まり感
2010年04月01日
(矢嶋 康次)
(上野 剛志)
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3月短観の大企業・製造業業況判断DIは▲14と前回12月調査から11ポイントの改善、依然マイナス圏ながら改善は4期連続となった。前回12月調査における先行き(▲19)をかなり上回り、改善ペースが上ぶれしている。
今回短観のポイントは今回初めて公表された2010年度の設備投資計画だ。全規模・全産業で対前年▲3.9%(2009年度は▲17.8%)と下げ止まり感が出てきている。例年3月調査の数字は低めに出る傾向があり、今回も慎重さがうかがわれるものの、今後企業収益の改善に伴って上方修正が予想されるため、かなり前向きな兆候と言えるだろう。
今回は輸出を牽引役とした景況感の回復が一部に波及してきている結果となったが、同時に依然として残るストック調整圧力や企業マージンの縮小も確認された。円高などとともに、今後を考えるうえでの下ぶれ要因となるだろう。
「景気は持ち直している」という日銀の認識を裏付けることになったが、デフレ、円高への懸念もうかがわれる結果となった。この払拭に向けて、日銀への追加緩和期待が続くことになりそうだ。
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