基礎から理解する年金改革 ― (2)マクロ経済スライドと例外措置

2004年05月01日

(中嶋 邦夫) 公的年金

前回は、マクロ経済スライドの適用により、年金の改定率(スライド率)が一定のルールで削減され、その結果、給付水準(モデル所得代替率)が低下することを説明した。今回は、どのようなルールで削減率が決まるのかを解説する。あわせて、一般にはあまり知られていないが、法案に盛り込まれたマクロ経済スライドの例外措置についても解説する。

保険研究部   上席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査室長 兼任

中嶋 邦夫(なかしま くにお)

研究領域:年金

研究・専門分野
公的年金財政、年金制度全般、家計貯蓄行動

経歴

【職歴】
 1995年 日本生命保険相互会社入社
 2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
 2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
(2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)

【社外委員等】
 ・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
 ・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
 ・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
 ・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
 ・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)

【加入団体等】
 ・生活経済学会、日本財政学会、ほか
 ・博士(経済学)

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