(3)地域別展開に関する方針及びトピック
Aegonは、保険事業に関して、例えば、以下の地域別展開の見直し等を行っている。
・米国の生命再保険事業のブロックをSCORに売却し、関連するキャプチィブを解散することを公表(2017年12月)
・Rothesay Part VIIの移転
・Cofunds の獲得
・米国における支払年金、BOLI(銀行所有型生命保険)、COLI(会社所有型生命保険)のWilton Reへの売却
・オランダの金融アドバイザー事業ユニットUMGの売却
・Aegon IrelandのAGER Bermuda Holdingへの売却
・メキシコでのSeguros ArgosとのJV開始
・アジアのAegon Insight事業のランオフ
Aegonは、現在は、自国のオランダや英国を中心とする欧州、米国、ブラジル、メキシコを中心とするアメリカが2大地域となっているが、今後はアジア各国に事業展開を行って、その位置付けを高めていくことを目指している。
7|Zurich
(1)地域別の業績-2017年の結果-
Zurichも、世界の210以上の国と地域で、生命保険・損害保険等のサービスを提供している。
欧州では、自国のスイス以外に、ドイツや英国から高い営業利益を上げている他、スペイン、イタリア、アイルランド等からの営業利益も有意な水準となっている。ただし、こうした欧州各国からの構成比は全体の6割であり、残りの4割を米国
8、中南米、アジア・太平洋等が占めている。
特に、他社との比較では、アルゼンチン、ブラジル、チリ、メキシコ等の中南米の位置付けが高いのが特徴的である。Banco Santanderとの提携によるZurich Santanderにおける販売が貢献している。