中村 亮一()
研究領域:保険
研究・専門分野
2―報告書の概要
A.米国民が、市場における独立した金融上の決定と情報に基づく選択を行い、退職に備え、個人の富を築くことができるようにする。
B.納税者の支援を受けた救済措置の防止
C.モラルハザードや情報の非対称性などのシステミックリスクや市場の失敗に対応する、より厳格な規制影響分析を通じて、経済成長と活力のある金融市場を育成する。
D.米国企業が国内外の市場で外国企業と競争できるようにする。
E.国際金融規制の交渉と会議における米国の利益の促進
F.規制を効率的、効果的、適切に調整する。
G.連邦金融監督機関の公的説明責任を回復し、連邦金融規制の枠組みを合理化する。
(1)資産運用管理会社や保険会社が提供する商品やサービスの規制枠組みを改善するための方法
・資産運用管理及び保険業界におけるシステミックリスクの活動ベースの評価の支援
・FIO(連邦保険局)と州の保険監督当局との調整の改善
・米国の資産運用管理及び保険業界ならびに米国の規制枠組みを促進するための国際フォーラムへの継続的な関与
・国際基準設定プロセスの透明性の向上
・資産運
・ファンドの株主報告書を最新化することにより、電子開示についての黙示の同意の使用を許可
・DOL(労働省)、証券取引委員会及び州によるさらなる評価がなされるまで、DOLの受託者規則(フィデューシャリー・ルール)の実施を延期
・適切に較正された資本要件により、保険会社によるインフラ投資を促進
(2)規制や政府プロセスの効率性を改善するための方策
・登録投資会社の流動性リスク管理規則作成のためのプリンシプルベースのアプローチの採用
・「プレーンバニラ」為替取引ファンドの承認ルールの前進
・5つの焦点の柱についての連邦保険局の役割を再編成し、州の保険監督当局との調整と保険業界との透明性を改善
・連邦準備制度理事会と州の保険監督当局の調整と協調を改善することにより、保険会社を保有する貯蓄貸付持株会社の重複した非効率な監督を削減
・NAIC(全米保険監督官協会)の保険データセキュリティモデル法に基づいて、統一された州のデータセキュリティ基準と違反通知要件を採用
(3)その他の勧告事項
・投資会社の二重の登録要件を回避するための規則の改正
・事業者提供退職制度の投資オプションとして年金を認めることで、消費者の選択肢を増加
・投資顧問及び投資会社に対する法定ストレステスト要件を排除するための立法措置の支持
・介護保険に関連する政策に焦点を当てるための連邦政府機関全体のタスクフォースの招集
・HUDB(住宅都市開発省)の差別的効果ルールとその保険利用可能性への影響の再考
・テロリズムリスク保険に関する既存のデータコール間の矛盾を軽減又は排除するための保険規則の調整
・保険業界における情報共有の改善