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グローバリズムと日本の強み
2017年03月03日
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2016年の映画興行成績を見ると、「君の名は。」や「シン・ゴジラ」といったヒットによって邦画が洋画を圧倒している。しかも、トップ10のほとんどはアニメと特撮による作品であり、クールジャパンに代表される日本の強みの表れと言えなくもないだろう。
私たちの年金運用の世界に目を転じてみると、20年にわたって低金利が継続した影響を受けて、すっかり国内債券に対する注目が低下した一方、価格変動リスクを敬遠する意識が根強いことから、株式に対するエクスポージャーは増加していない。欧米の一部の年金のように、リターンの源泉をより価格変動性の高い資産に求める風潮は、日本の年金運用には馴染まないのかもしれない。
基本的な利回りの獲得を運用の中心に考えると、内外債券や生保一般勘定といった商品が投資の主力になる。加えて、給付の物価連動性が強くないことや終身給付でない例が多いこともあり、日本の年金運用では、欧米と異なる資産配分が求められるのである。
無理に利回りを高めるのではなく、安定的に収益を獲得して価格変動によるリスクを極力抑えることが、日本の年金運用に期待されている基本姿勢であろう。海外での資産運用を真似するだけでは、決して受益者の求める取組みにならないのではなかろうか。
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