中国経済:2015年3月の住宅価格~11ヵ月連続下落、4月も下落なら追加利下げか

2015年04月20日

(三尾 幸吉郎)

○ 4月18日、中国国家統計局は2015年3月の住宅販売価格変動状況を発表、新築商品住宅の販売価格は2014年4月をピークに11ヵ月連続で下落した。但し、3月は70都市平均で前月比▲0.17%(当研究所の試算)と、2月(同▲0.46%)よりも下落率が縮小した。

○ 最高値から7%弱下落しただけでも、経営不安に陥る不動産業者がでてきており、さらに下落するようだと、景気が悪循環に陥る恐れが高まる。また、大都市以外の値動きが悪いのは新型都市化の動きが鈍いことを示唆する。従って、来月発表される4月の住宅価格も下落するようなら、中国政府は追加利下げなど住宅市場のテコ入れに動く可能性が高いと思われる。

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