オランダの保険監督と販売動向-わが国にはじめて保険の概念をもたらした国の保険事情

2015年03月31日

(小林 雅史)

■要旨

「オランダは、面積は九州とほぼ同じ、人口1679万人、GNP8000億ドル(世界第18位)の、風車とチューリップで知られた国である。
1581年にスペインから独立した後、積極的に海外進出を行い、鎖国時代に日本と通交したヨーロッパで唯一の国でもある。
現在オランダの生保会社は日本でも営業をしている。ナショナーレ・ネーデルランデン生命は、ヨーロッパの生保会社としては初めて、1986年4月から日本で営業を開始、ソニー生命とオランダの生保会社エイゴン生命の合弁会社として設立された。
ソニーライフ・エイゴン生命も2009年12月に営業を開始している。
蘭学の時代に、わが国にはじめて保険の概念をもたらした国もオランダである。
1816年に編纂された日本で最初のオランダ語の辞典のひとつである「ドゥーフ・ハルマ」(通称長崎ハルマ)では保険に関する用語が登場しており、"Verzekeren"(「保障する」の意味。名詞の"Verzekering"は「保険」)は、「物ヲ運送スルニ世話料ヲ取リテ海上ノ難ヲ請合フ」と訳されている。
日本とのゆかりも深いオランダの保険監督制度と販売動向について報告したい。


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   2012年4月から、「保険・年金フォーカス」という名称で、わが国や諸外国の保険・年金に関するわかりやすい情報を発信してきましたが、2015年4月からは「基礎研レター」として発信します。
   毎週火曜日の情報発信は同様ですので、引き続きご愛読いただきますよう、お願い申し上げます。

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