アベノミクスと年金財政の関係-就労拡大で国民年金財政が改善

2014年10月03日

(中嶋 邦夫) 公的年金

2014年6月に発表された公的年金の財政検証では、アベノミクスの奏効を仮定するか否かで結果が分かれた。アベノミクスが奏効して女性や高齢者の労働参加が進むと、国民年金財政が改善して基礎年金の削減が抑えられる結果になっているが、就労拡大と国民年金財政の関係は一見無関係に感じられる。本稿では、両者の関係を公開データの範囲で紐解いてみる。

保険研究部   上席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査室長 兼任

中嶋 邦夫(なかしま くにお)

研究領域:年金

研究・専門分野
公的年金財政、年金制度全般、家計貯蓄行動

経歴

【職歴】
 1995年 日本生命保険相互会社入社
 2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
 2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
(2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)

【社外委員等】
 ・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
 ・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
 ・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
 ・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
 ・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)

【加入団体等】
 ・生活経済学会、日本財政学会、ほか
 ・博士(経済学)

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