【8月米小売売上高】個人消費への不透明感は和らぐ

2014年09月16日

(高山 武士) 欧州経済

【要旨】

結果の概要:不透明感が和らぐ

9月12日、米国商務省が8月の小売売上高を公表した。結果は前月比+0.6%となり、前月改定値(同+0.3%)から加速、市場予想の+0.6%(Bloomberg集計の中央値)と同じとなった。また前月分(7月)が速報値の前月比+0.0%から上方修正され同+0.3%に、前々月分(6月)も速報値の前月比+0.2%から同+0.4%に上方修正されている。3カ月移動平均の前期比年率では+5.4%(前月:同+7.1%)であった。
8月の小売売上高は前月から加速、さらに前月・前々月も上方修正された。前月に公表された7月の速報値は冴えない結果であったが、今回は米国の順調な経済成長シナリオに沿った内容となり、ひとまず消費の腰折れ懸念は後退したと言える。


経済研究部   主任研究員

高山 武士(たかやま たけし)

研究領域:経済

研究・専門分野
欧州経済、世界経済

経歴

【職歴】
 2002年 東京工業大学入学(理学部)
 2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
 2009年 日本経済研究センターへ派遣
 2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
 2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
 2014年 同、米国経済担当
 2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
 2020年 ニッセイ基礎研究所
 2023年より現職

【加入団体等】
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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