3月ECB政策理事会:緩やかな回復、低インフレ解消シナリオを提示、追加緩和策は留保

2014年03月07日

(伊藤 さゆり) 欧州経済

欧州中央銀行(ECB)が6日に3月の政策理事会を開催、政策金利は据え置き、その他の追加緩和措置も見送り、昨年7月に導入したフォワード・ガイダンスを確認した。

スタッフ経済見通しでは、16年にかけて緩やかな回復持続とディスインフレ緩和シナリオを示した。見通しでは、為替相場は横這いを前提としているが、実際には「物価の安定という目的に重大な影響を及ぼす(ドラギ総裁)」。ECBは基本的に政策金利を当面据え置く見通しだが、行過ぎたユーロ高の進行には追加緩和措置で対処すると思われる。

経済研究部   常務理事

伊藤 さゆり(いとう さゆり)

研究領域:経済

研究・専門分野
欧州の政策、国際経済・金融

経歴

・ 1987年 日本興業銀行入行
・ 2001年 ニッセイ基礎研究所入社
・ 2023年7月から現職

・ 2011~2012年度 二松学舎大学非常勤講師
・ 2011~2013年度 獨協大学非常勤講師
・ 2015年度~ 早稲田大学商学学術院非常勤講師
・ 2017年度~ 日本EU学会理事
・ 2017年度~ 日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
・ 2020~2022年度 日本国際フォーラム「米中覇権競争とインド太平洋地経学」、
           「欧州政策パネル」メンバー
・ 2022年度~ Discuss Japan編集委員
・ 2023年11月~ ジェトロ情報媒体に対する外部評価委員会委員
・ 2023年11月~ 経済産業省 産業構造審議会 経済産業政策新機軸部会 委員

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