海外年金基金レポート 第7回=望ましい組織体制とは(運用組織編)=

2013年12月18日

(前田 俊之)

■要旨

前回のレポートでは海外年金基金の組織の全体像を取り上げましたが、今回は運用組織に焦点を当ててみたいと思います。全てのデータが開示されている訳ではないことから、経費分析など一部に推定値を含みますが、概ねイメージが掴めるのではないかと思います。

「公的・準公的年金の運用・リスク管理等の高度化に関する有識者会議」(以下、有識者会議)では、日本の年金基金が目指すべき姿として、新たな運用対象の追加とそれを支える専門性の高い運用体制の整備を挙げています。これまでのレポートでも触れた通り、海外の年金基金も運用資産の多様化について熱心に取り組んでおり、それを支えるために運用組織の充実も図っています。こうした点を具体的に見ていきます。

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