中国保険市場の最新動向(3)高額な入院費の負担をどうするか。-中国における官民共同の取り組み-

2013年09月18日

(片山 ゆき) 中国・アジア保険事情

■要旨


中国政府は2008年から「健康中国2020」として、2020年までに国民の健康レベルを先進国レベルに引き上げることを目標に掲げている。

医療保険分野では公的医療保険制度の改革に加えて、地方政府と民間保険会社との連携も本格的に進められており、官民一体となった対策がとられている。

政府としては、特に、農村部住民及び都市の非就労者の高額な医療費部分の自己負担軽減を目指し、2012年8月から新たな取組みとして各地域と保険会社の連携を軸とした「大病医療保険制度」の導入を進めている。



保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

片山 ゆき(かたやま ゆき)

研究領域:保険

研究・専門分野
中国の社会保障制度・民間保険

経歴

【職歴】
 2005年 ニッセイ基礎研究所(2022年7月より現職)
 (2023年 東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了) 【社外委員等】
 ・日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
 (2019年度・2020年度・2023年度)
 ・生命保険経営学会 編集委員・海外ニュース委員
 ・千葉大学客員准教授(2023年度~) 【加入団体等】
 日本保険学会、社会政策学会、他
 博士(学術)

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