欧州年金基金の健全性規制 -定量的影響度調査の結果速報

2013年05月28日

(安井 義浩) 保険計理

【要旨】

欧州において、年金基金に関して保険会社のソルベンシーIIと同様の健全性規制を導入するための定量的影響度調査が行われ、4月上旬に結果の概要が公表された。

結果とともに寄せられた意見は「複雑でコストがかかる」「数理的な前提次第で大きく変動し、結果を信用できない」など芳しくない。多くの年金基金が、「このままだと、DBからDCへの動きが加速する」「運用資産を株式から国債にシフトせざるをえない」との印象を抱いている。

導入スケジュールは予定より遅れるようである。

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)