年金改革ウォッチ:2013年4月 ~ポイント解説:公的年金財政の枠組み

2013年04月02日

(中嶋 邦夫) 公的年金

1 ―― 先月までの動き
 精力的に開催されている社会保障制度改革国民会議は、今後の進め方を検討し、当面は高齢者医療制度等の「介護・医療」を中心とした議論を進めることになりました。
 また年金記録問題への対応として、社会保障審議会に新たに「年金記録問題に関する特別委員会」が設置され、初会合が開催されました。

2 ―― ポイント解説:公的年金財政の枠組み
 先月末の社会保障審議会年金数理部会では、2011年度の公的年金全体の財政状況の分析結果が報告されました。そこで今回は、分析結果を見る前提となる公的年金財政の枠組みを解説します。先日の分析結果をみるためだけでなく、昨夏に法案が成立した被用者年金の一元化やマクロ経済スライドの今後を理解するためにも、財政構造の理解は重要です。

保険研究部   上席研究員・年金総合リサーチセンター 公的年金調査室長 兼任

中嶋 邦夫(なかしま くにお)

研究領域:年金

研究・専門分野
公的年金財政、年金制度全般、家計貯蓄行動

経歴

【職歴】
 1995年 日本生命保険相互会社入社
 2001年 日本経済研究センター(委託研究生)
 2002年 ニッセイ基礎研究所(現在に至る)
(2007年 東洋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了)

【社外委員等】
 ・厚生労働省 年金局 年金調査員 (2010~2011年度)
 ・参議院 厚生労働委員会調査室 客員調査員 (2011~2012年度)
 ・厚生労働省 ねんきん定期便・ねんきんネット・年金通帳等に関する検討会 委員 (2011年度)
 ・生命保険経営学会 編集委員 (2014年~)
 ・国家公務員共済組合連合会 資産運用委員会 委員 (2023年度~)

【加入団体等】
 ・生活経済学会、日本財政学会、ほか
 ・博士(経済学)

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