欧州ソルベンシーIIの動向 -長期保証契約への影響度調査を実施中

2013年03月25日

(安井 義浩) 保険計理

■見出し

1――長期保証契約への影響度調査の概要
 1│これまでの動向
 2│今回調査の概要
2――試算の内容
 1│金利シナリオの「緩和」要素
3――おわりに 今後のスケジュールなど

■introduction

欧州ソルベンシーIIの現状であるが、昨年9月に予定されていたオムニバスIIの議決はその後2回の延期を経て、2013年10月に予定されているところである。それに応じて基準の導入時期も2015~2016年以降になりそうだとの観測もでてきた。これまで5回の定量的影響度調査が行われてきたところであるが、その中で、欧州では金利低下などの経済状況により、特に長期保証契約の負債評価への影響が懸念されるようになってきた。今回行われているのは長期保証に対してどんな割引率を用いるとどの程度の影響がでるのか、その定量的な調査である。





 
   保険・年金フォーカスは、これまで毎週原則月曜日に発行してまいりましたが、4月からは原則毎週火曜日の発行となります。今後とも、保険、年金に関する国内外の情勢などのトピックスをお届けしてまいりたいと考えております。
引き続きご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
(ニッセイ基礎研究所 保険研究部門)

保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩(やすい よしひろ)

研究領域:保険

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴

【職歴】
 1987年 日本生命保険相互会社入社
 ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
 2012年 ニッセイ基礎研究所

【加入団体等】
 ・日本アクチュアリー会 正会員
 ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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