中国の生保会社-進む銀行との連携-

2012年11月05日

(片山 ゆき) 中国・アジア保険事情

■見出し

1|生保市場-内国系生保による市場の占有
2|各地域の進出状況-既存市場は外資系生保健闘、新規市場は内国系生保による取り込み進展
3│生保上位5社-平安人寿の猛追、追われる中国人寿
4│進む銀行との連携

■introduction

現在、中国における生命保険会社は63社(2012年8月時点)。資本形態で分けると、内国系生保は38社、年金や医療保険専門の保険会社を除くと30社となる。外資系生保は25社と、数の上ではそれほど大きな差はない。
しかし、生保の保険料収入(2011年)をみると、内国系生保上位5社で7割以上のシェアを占め(図表-1)、更に、内国系生保全体では保険料収入の95.8%を占めており、内国系生保が市場を占有している。一方、外資系生保についてはこれまで市場全体の4~5%のシェアで推移している。




保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

片山 ゆき(かたやま ゆき)

研究領域:保険

研究・専門分野
中国の社会保障制度・民間保険

経歴

【職歴】
 2005年 ニッセイ基礎研究所(2022年7月より現職)
 (2023年 東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了) 【社外委員等】
 ・日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
 (2019年度・2020年度・2023年度)
 ・生命保険経営学会 編集委員・海外ニュース委員
 ・千葉大学客員准教授(2023年度~) 【加入団体等】
 日本保険学会、社会政策学会、他
 博士(学術)

レポートについてお問い合わせ
(取材・講演依頼)